「腸マッサージ・効果とポイントとやり方!硬い箇所と痛い箇所とは?」という記事では、効果的な腸もみの方法について解説します。多くの人が抱えるへそ周りの硬さや痛みを感じる箇所の取り扱い、腸マッサージの効果とその実践方法について深く掘り下げています。腸もみは、腸の動きを活発にし、固いところや痛い箇所へのアプローチにより、美容、健康、ダイエットへの効果が期待されます。
腸マッサージとは?ツライ便秘に効果あるの?
成人の腸の長さは大体7m程ですが、年を重ねる毎に伸びていき、70代は50代と比較して7cm程長くなると言われています。
腸は、年を重ねるごとに活動が鈍り、便秘などの不具合が起きやすくなります。そんな腸の動きをよくするために腸マッサージが有効です。
腸マッサージとは、腹部を手のひらでもむことで動きが鈍った腸を刺激し、動きをよくする方法です。その効果やおすすめの人について説明します。
腸マッサージにはどんな効果があるか?
腸マッサージは、便秘、腰痛、中年期の体重増加やメタボリック症候群の改善に効果的です。
また、様々な腸の問題を軽減するのにも役立ちます。腸内環境を改善することで免疫力が向上することが知られており、腸マッサージは風邪の予防にも寄与することが期待されます。
腸マッサージはこんな人におすすめ
次のようなお悩みをお持ちの方は、注意事項を守りながら、腸マッサージを試してみてください。
腸マッサージがおすすめな人
・便秘がち
・おなかにガスがたまりやすい
・腹部の膨満感がある
・腰痛がある
・肩こりがある
・自律神経が乱れがち
・冷え性
・不眠がち
・ストレスがたまっている
・代謝機能の衰えを感じる
・生理痛がある
さまざまなトラブルの改善が期待できる腸マッサージですが、おすすめできない場合もあります。以下の症状を抱えている時は、回復するまではマッサージを控えるようにしましょう。
腸マッサージが不向きな人
・妊娠中や出産して間もない
・胆石や腎臓結石がある、疑いがある
・腹部や生殖器などに炎症がある
・重度のヘルニアや重度の腰痛がある
・腹部に潰瘍(かいよう)がある、疑いがある
もし、特異な腸の構造を持っている場合、検査を受けた後、適切なマッサージ技術による処置が必要となることがあります。腸のマッサージを始める前に、必ず担当の医師に相談してください。
自律神経にも影響を与える
最新の研究によると、腸マッサージが便秘を改善し、結果として自律神経の調和に貢献することが明らかになっています。これは、腸マッサージが腸の動きを正常化するだけでなく、自律神経にも影響を及ぼす可能性があることを示唆しています。
過敏性腸症候群(IBS)やねじれ腸(管形態異常)にも効果がある
過敏性腸症候群は、検査では何も問題が見つからないにも関わらず、慢性的な腹痛、便秘、下痢が特徴の病気です。この症状は、特に便秘や下痢でお腹の調子が悪くなりやすいことが特徴です。一方で、「ねじれ腸」として知られる腸管形態異常は、脾(ひ)湾曲 (左胸の下)、下行結腸、S状結腸の3箇所がねじれた状態を指します。この症状は、欧米人と比べて日本人に多く見られます。
過敏性腸症候群やねじれ腸の症状緩和には、腸マッサージが効果的だとされています。ただし、既に他の病気で治療を受けている人、妊娠中の人、特異な腸の形態を持つ人、または腹部に別の疾患がある場合は、医師に相談してから適切な腸マッサージを行うことが推奨されます。
正しい腸マッサージ(腸もみ)のポイント
正しい腸マッサージ(腸もみ)を行うには、まず腸の状態を確認する必要があります。正しい腸マッサージ(腸もみ)のポイントを公益社団法人 日本産科婦人科学会の専門医の加藤智子先生の記事を参照して解説します。
また、有用なタイミングで行うこと、呼吸を意識することも大切です。実施には注意するべき点もあるため、事前にしっかり確認しておいてください。
ここでは、正しい腸マッサージ(腸もみ)のポイントを紹介します。
腸の状態をチェックする
まずは自分の腸がどのような状態かを確認しておきましょう。次のような症状がある場合「ねじれ腸」の可能性があります。
● 子供の頃から便秘である
● 腹痛を伴う便秘が多い
● 便秘の後に下痢や軟便を繰り返す
● 運動量が減ると便秘になりやすい
このうち2つ以上に該当すると、腸がねじれている可能性があります。さらに以下のいずれかに該当する場合、「落下腸」の場合もあるでしょう。
● 運動をしているのに便秘が改善しない
● 立ち上がったときに下腹がぽっこり出る
ねじれ腸や落下腸にあてはまる場合は、腸マッサージ(腸もみ)によって有用性が出る場合もあります。
有用なタイミングで行う
腸マッサージ(腸もみ)は、基本的に食後以外であればいつでも行えます。特に有用なのは体全体が温まっているときで、入浴後などがおすすめです。
朝起きたときや寝るとき、ベッドの上で行うのを習慣にするのもよいでしょう。
マッサージは手のひらで行い、指を立てないことが大切です。指でお腹を強く押すことは避けましょう。腸にストレスがかかります。
呼吸を意識する
腸マッサージ(腸もみ)の前に腹式呼吸をすると、有用性はさらに高まります。マッサージを始める前にお腹周りの筋肉をゆるめるため、深呼吸を行いましょう。
仰向けに寝て鼻から息を吸い、お腹に空気を送り込みます。自然にお腹が膨らむのを意識しましょう。続いてお腹をへこませながら、口から息を吐き出します。
副交感神経が刺激されて腸の働きを活発にするとともに、腹部が動いて腸への刺激になってマッサージの有用性を高めるでしょう。
腸マッサージ(腸もみ)をしている間も、腹式呼吸を意識してみてください。
注意したいこと
腸マッサージ(腸もみ)では、急所にあたるみぞおちとおへそは押さないように注意が必要です。マッサージの間、お腹を強く押さないようにしましょう。痛みが出たり体調不良を感じたりしたら、すぐにやめるようにしてください。
妊娠中は控えるか、お腹を優しくさする程度にとどめましょう。実施前に医師に相談することをおすすめします。
おすすめの腸もみの方法
1.まずは押すことから
腸マッサージ(腸もみ)をする際は、必ず両手を温めるようにしてください。マッサージは手のひら全体で、気持ちの良い程度に押していきます。
やわらかい脂肪の奥に、しこりのように硬い部分があります。押す方向は腹部に対して垂直に、おへそに向かって押すことがポイントです。
毎日続けることが有用性を得られるコツで、起きたときや入浴後、睡眠前など時間を決めて行いましょう。
このあと、基本のマッサージやおすすめのアレンジを紹介します。
基本のマッサージ
まず、基本のマッサージを覚えておきましょう。
マッサージする手は、利き手を下にしてもう一方の手の人さし指から薬指までを重ね合わせます。親指の先同士が付いている状態にしてください。
基本のマッサージは、以下の手順で行います。
1. おへそから左に3cmほどの位置に重ね合わせた4本の指を置く
2. 息を吐きながら指の腹を使って軽く押す
3. おへそから3cmほど下の位置に指をずらし同じように押す
4. 指を右上にずらし、さらにおへそから右に3cmほどの位置へと順に押していく
おへその周りを時計回りに、ゆっくり動かしながら押すイメージで行いましょう。
腸マッサージ(腸もみ)を始める前に、ゆっくりした呼吸法を行うとより有用です。腸の動きは自律神経と密接な関係にあるため、深い呼吸で副交感神経を優位にすれば、有用性が高まるでしょう。
やり方は以下のとおりです。
指を開き、ウエストの両脇にあててもみほぐしながら上下×10回
指先に適度な圧を加えながらマッサージするのがコツです。
1. 肩の力を抜いて鼻からゆっくり息を吸う(4秒間)
2. 自然とお腹が膨らむのを意識する
3. 8秒ほどかけて口からゆっくり息を吐く
4. 10回ほど繰り返す
心が落ち着いてリラックス状態になったならば、続けて腸マッサージ(腸もみ)を行いましょう。
小腸のマッサージ
便秘と下痢を繰り返すなど、腸の働きが気になる方におすすめなのが小腸のマッサージです。
小腸をマッサージすると腸の働きが活性化されて免疫力が高まり、風邪などをひきにくい体になれます。
小腸マッサージのやり方は以下のとおりです。
1. 手を軽く握ってグーの形にする
2. 指の第二関節をお腹に当てて、おへその回りを反時計回りにマッサージする
3. 軽く押しながらゆっくり動かす
4. 5ミリずつ円を広げながらゆっくり動かしていく
小腸は消化を助け栄養の吸収を良くする器官のため、小腸のマッサージにより消化吸収が促進されて代謝アップも期待できるでしょう。
腸をしっかりと刺激しましょう。
大腸のマッサージ
便秘に悩む方は、大腸マッサージを行いましょう。大腸マッサージのコツは、骨盤の内側をよくもみほぐすことです。
手の形は基本のマッサージと同じく、利き手を下にして4本の指先を重ねて行います。
1. 右の骨盤の内側に重ねた指を置き、息を吐きながら指の腹で押す
2. 手の形を変えず、右の肋骨下、おへそとみぞおちの間へ移動する
3. 左の肋骨の下へ移動する
4. 最後は左の骨盤の内側を、円を描くように押しながらもむようにしましょう。
腸さすり
基本のマッサージでは解消しない頑固な便秘の場合、腹さすりを試してみましょう。お腹の上で手を左右に動かし、腸の動きを促進します。
1. 手をお椀の形にしておへその上の位置に置く
2. 手首の付け根の柔らかい部分と指先でお腹に触れる
3. 右から左へ、左から右へと交互にゆっくり手を移動する
4. 手は最初のおへその位置から動かさないまま、スピードを上げて小刻みに動かす
全部で3分間ほど行いましょう。
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医の加藤智子さん紹介
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。 日本医師会認定産業医。 日本抗加齢医学会認定専門医。 NPO法人女性と加齢のヘルスケア学会更年期カウンセラー。 検診マンモグラフィ読影認定医。 日本気象予報士。 食生活アドバイザー、他。 浜松医科大学医学部医学科卒業。 妊娠や子育て、不妊治療、婦人科疾患など女性の一生をサポートし不安や悩みに応えるべく、多様な資格を活かしたトータルケアを目指し活躍中。
腸もみでおヘソの周囲の硬い場所は?
どこが硬いかで、今のあなたが丸わかり👇
おへその横から真下のエリアは小腸が硬くなりやすい場所です。 そして、腸は硬い場所ほど痛みを強く感じる傾向にありますが、腸活ケア専門美腸看護師の知識を生かして腸もみに取り組む“美腸ナース”小野咲さんが教えてくれました。
腸もみが固い原因は何ですか?
主たる理由は「血行がよくないから」です。 血流がよくないと、身体中のあらゆる巡りが滞り、不要なものが停滞し、腸は硬く(固く)動きづらくなってゆきます。 血行不良になる原因として考えられるのは・ストレス・呼吸が浅い・冷え・姿勢のわるさ・甘いものや動物性食品の摂りすぎ・運動不足などです。
腸もみマッサージでうんちが出ないときは硬く痛いかも?
マッサージ(腸もみ)で、腸を直接刺激しますが、骨に囲まれていない腸は、唯一皮膚の上から手で触れられる内臓です。 便が出ないときは、硬く感じるところがあることも。 手で腸をもみほぐしてダイレクトに働きかけましょう。 時計回りの大腸のラインを意識してほぐすのがポイントです。
むくみ解消には “小腸もみ”
全身のむくみを解消する“小腸もみ”「毎日行うことで代謝がアップします!」(小野咲さん)
お腹の周りを触ってみてください。こんな症状ありませんか? 「特におヘソの周りが硬い」「お腹を触るといつも冷たい」「お腹に何か詰まっている感じがする」。
そんなあなたは、小腸の働きが衰えている証拠。夜遅くまで起きていたり、食事の時間がバラバラで自律神経のバランスが乱れると、小腸は働くタイミングを逃してしまいます。
結果的に血液やリンパの流れが滞って、代謝もぐっと低下。太りやすく、むくみがちに。基本姿勢の仰向けでの小腸もみと、ミニボトルを使ったツボ刺激で小腸を目覚めさせよう!
YouTubeでの小腸もみのやり方も参考にしましょう
STEP1 おヘソの周りを時計回りに押す。
床に仰向けになって両膝を立てる。この姿勢なら、腹圧がゆるんで最も刺激が入りやすい。おヘソの周りを10時方向から時計回りに5~6秒ずつ押して移動。呼吸を忘れずに。
STEP2 小腸の上にあるツボをミニボトルで刺激。
ミニボトルの底をおヘソの上下左右にあるツボに当てて5~6秒ずつ押す。おヘソの上は中完、下は関元、左右にあるのは天枢というツボ。どれも小腸の働きを活発にする。
プラスα ストレッチをすれば、さらに腸力がアップ!
小腸の働きが悪い人は朝一番、お腹のストレッチでまずおヘソまわりをほぐしておく。両手と両脚を床につけて背中を反らし、膝下を上げ、お腹をぐーっと伸ばして20秒キープ。時間に余裕があればこの後に上記の腸もみを。
腸もみへその痛みを感じる箇所は?
腸もみをしていて気になるのが、痛みを感じる箇所と硬い箇所。
腸もみで「痛い」と感じる理由はいくつかあります。
「悪い病気なのでは?」「このまま続けても大丈夫かな?」と不安になりますよね。
腸もみをして「痛い」と感じる場所は小腸だけではありません。大腸でも痛みを感じることがあります。
前述した腸がガスでパンパンに張っているときがそうなのですが、中でも右の骨盤の内側にガスだまりがあるとき、痛みが強く出やすいです。左骨盤の内側が痛いと感じた場合は、便が詰まっている可能性があります。
また、腸が垂れている人は下腹部が硬くなりやすいとのこと。下腹部がぽっこりしている方は、垂れた腸を引き上げるマッサージと合わせてやってみましょう。
注意したいのが、お腹を押したときに強い痛みを感じる場合。この場合は婦人科系の臓器に異常がある可能性もあるそうです。医療機関の受診をおすすめします。
腸活ケア専門美腸ナースの小野 咲さん紹介
小野 咲(おの さき)
腸活ケア専門美腸ナース、元便秘外来看護師
腸活ナース。
国立成育医療研究センターで看護師として勤務後、小林メディカルクリニック東京の便秘外来にて腸について集中的に学ぶ。2013年に日本美腸協会を設立。
著書に『下がらないカラダ』(サンマーク出版)、『腸が変われば、人生変わる 美腸の教科書』 (主婦の友社)がある。
20kg痩せた美容家直伝! 腸もみ&くびれ掘り起こしマッサージ!
要約
この動画は、美容家である千波さんが、腸もみとくびれ掘り起こしマッサージの方法を紹介しています。千波さんは10代のころから何度もリバウンドを経験し、脂肪をほぐすメソッドを確立しました。動画のテーマは「おなか」で、特に冬太りやぽっこりおなかを解消する方法に焦点を当てています。
やり方
- 腸からほぐし始める。
- お腹の力を抜いた状態で、指が入るところまでマッサージする。
ポイント
- 腸の働きが悪くて便秘になると、蠕動運動が鈍くなり、血流が低下し、脂肪が燃焼しにくくなる。
- 便秘を放置すると、脂肪を蓄積しやすい体になる。
- 痩せる体を作るためには、腸をしっかりもみほぐして便秘を解消することが重要。
- お腹のマッサージは、起床後と寝る前の2回を目標にすると理想的。
- お腹を冷やさないようにすることも大切。
このマッサージ方法を習慣にすることで、おなかの脂肪を効果的にほぐし、くびれを作ることができます。
腸マッサージ・効果とポイントとやり方!腸もみの硬い場所と痛い箇所とは?まとめ
くびれのあるセクシーボディを手に入れたいなら、まずは腸もみ!健康な腸を目指し、便秘解消するには腸もみ!
どんなに食事制限や運動に励んでも、便秘や不調を抱えた腸ではダイエットの成功はありえません。
なぜなら腸は栄養を吸収し、老廃物を排出する大切な器官だからです。腸が正しく機能しないと肥満を引き起こす原因になるのです!
腸もみは場所を選ばず、お金もかからず、ひとりで簡単にできる健康法です。いつまでも若々しい体を保ちたい人は、ぜひ試してみてください。
コメント
私は10年来の便秘で苦しんできた、男性です。 色々な薬や改善方法、サプリを試して
来ましたが、悪化する一方になり 腸マッサージにトライしてみた処、凄く良くなり
本当にビックリ!です。 こちらの腸マッサージのやり方は、凄く参考になりました。
マッサージのおかげで、便秘薬のメインの一種類は 飲むのをやめられました。
長い間苦しんできた便秘が改善され、”嬉しくて” 今まで経験してきた自分なりの
便秘解消の方法をブログでも紹介しています。